そもそも、関節痛の原因とは?

そもそも、関節痛の原因とは?

関節とは骨と骨の連結部分をさしています。骨と骨の間は、関節軟骨、滑液、関節包(滑膜、線維膜)、靭帯などの組織によって繋がっています。

関節のまわりにある腱などで炎症が起きることにより関節痛が生じます。

軟骨の損傷による炎症

骨と骨の間にある関節軟骨に負担がかかると軟骨がすり減り、関節包組織が炎症を起こし、痛みを感じるようになります。

関節炎には様々な種類がありますが、代表的なものには「変形性関節症」や「関節リュウマチ」などがあります。

変形性関節症

軟骨は骨と骨の間でクッションの役目を果たしてくれますが、加齢などにより軟骨が摩耗すると骨同士が直接擦れてしまい、互いに削りあい関節を変形させてしまうことが原因で起こる炎症が変形性関節症です。

加齢だけでなく肥満などの体重増加や激しい運動によるダメージなども関係します。

関節リュウマチや痛風など

関節リュウマチは免疫異常が原因で炎症を生じます。また、痛風ではプリン体の摂りすぎなどが原因で血中に結晶化した尿酸値が溜まり炎症を引き起こしてしまいます。

この他にも、関節に入り込んだ細菌により炎症や化膿を引き起こす化膿性関節炎もあります。

関節のまわりで起こりやすい炎症

腱鞘炎

腱鞘炎は筋肉と骨を結ぶ「腱」の周囲を覆う「腱鞘(けんしょう)」の炎症です。

症状として、患部の痛みと腫れがあり、痛みが生じるために患部の動かしづらさがあります。また、腱自体の炎症である腱炎を合併することもあります。

特定の原因は解明されていませんが、指や手首など特定の関節を反復継続的に使うことによる前腕や手の腱鞘炎が多く見られます。

また、更年期の女性や妊娠・産後の女性の場合にはホルモンバランスの変化によって腱鞘炎を発症することもあります。

滑液包炎

滑液包炎(かつえきほうえん)は皮膚に近い位置にある滑液包の炎症です。滑液包は正常であれば少量の液体(滑液)が入っていて、それがクッションの役割を果たしてくれます。

症状として、動かすと痛みがあり、患部が腫れて圧痛が見られることがあります。

外傷による関節痛

怪我によっても関節つを引き起こします。最もわかりやすい例として捻挫があります。

捻挫は関節そのものではなく、その周囲にある靭帯に過剰な力がかかることで痛みや腫れが生じます。軽傷の場合にはさほど問題はありませんが、靭帯が切れるなどの重傷な場合には年齢を重ねたと時に関節痛の原因となる恐れがあります。

関節痛を引き起こす要因

関節痛の要因にはさまざまなものが考えられます。

たとえば、高熱がでた時には関節痛が起こりやすくなりますし、妊娠や生理、食生活や天候など身体の状態や環境の変化などからも関節痛が起こりやすくなります。

ここでは、関節痛の要因としてあげられるものをご紹介します。

免疫細胞の働きによる関節痛

高熱がでた時に関節が痛くなることがありますが、これは「免疫」の働きが関係しています。

体に侵入してきた細菌やウィルスを攻撃する働き際に「サイトカイン」という物質が分泌されます。

しかし、サイトカインの過剰分泌がおこると自分の体を危険にさらす恐れがあるため、それを制御する「プロスタグランジンE2(PGE2)」という物質も分泌されます。

実は、このプロスタグランジンE2は痛覚伝達作用があるため、これが関節痛の原因となるのです。

妊娠による関節痛

妊婦さんは約10ヶ月にわたる妊娠生活のなかで3Kg前後の胎児を育てます。しかし、胎盤や羊水の重さもあるため実際には10Kg以上も体重が増えると考えられます。

これらをお腹だけで支えていることになるため、重心もずれ姿勢も悪くなってしまいます。これにより股関節や膝、足首などに負担がかかってしまいます。

産後も赤ちゃんを抱っこしたまま歩く機会が増えるため、関節への負担はかかり続けます。

さらに、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化によって腱鞘炎も起きやすくなります。

加齢による関節痛

年を重ねるごとに軟骨成分が減少していき、軟骨がすり減ってしまい関節に痛みを引き起こします。

実際に60歳以上の方の約80%には、膝や肘、脊椎、股関節などに関節痛による症状がみられると言われています。

生活習慣による関節痛

関節痛の大きな要因のひとつとして「生活習慣」があげられます。

普段から姿勢が悪かったり、ヒールの高い靴やサイズの合っていない靴を履くことが多かったりと、関節に負担をかけるような生活習慣であると関節に負担がかかり続けてしまい慢性的な関節痛へつながる危険性があります。

また、ストレスや睡眠不足などにより、ホルモンバランスが崩れてしまうと関節痛へとつながります。

天気・気候・季節による関節痛

「雨の日には古傷が痛くなる」という話を聞いたことがあるかと思います。このような症状は「気象病(または天気痛)」とも呼ばれ医師も認めているのです。

気圧変動により関節の内側から外側へ圧力がかかることで、いわゆる「古傷が痛む」という状態になります。

また、低気圧の環境下では痛みや炎症を引き起こす「ヒスタミン」という物質の分泌が増えると言われています。

冬場など気温が低いときにも関節痛は起こりやすくなります。

寒さで血管が収縮してしまうと血行が悪くなり、栄養や酸素の循環も滞ってしまいます。そうなると筋肉に柔軟性がなくなり硬くなってしまいます。その結果、関節への負担が大きくなり痛みを生じます。

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